【空撮】ドローンはどこで飛ばせる?2026年7月施行の改正法とクリエイター向け機種の選び方
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「ドローンを買えば、すぐに空撮ができる?」
🐾この記事でわかること
- ドローン選びを分ける「100gの壁」の正体
- 2026年7月14日施行の新ルール(飛行禁止エリアが3倍以上に拡大)
- クリエイター目線での機種選び。こんな人にはこれ

Amazonでポチって、週末に近所の公園で飛ばして、かっこいい映像撮ろうと思ってたんだけどな。

その計画、たぶん3か所くらい引っかかってるわね。順番に見ていきましょう。

最初に知るべきこと:機体を買っても、すぐには飛ばせない

今回は、筆者が興味はあるけど手を出してないシリーズ、ドローンです。
個人がドローンを買う際に悩むのは、機種選びではなく「どこで飛ばせるのか?」です。もし東京都内で飛ばそうとする場合は、この記事で取り上げるエリアに注目してみましょう。
結論、東京23区の自宅周辺で、購入したその日にドローンを飛ばせる可能性はほぼない。とのこと。。

えっ‥そなの?
この記事では、ドローンを飛ばすためのルールを整理し、機種選について調べてみた結果についてお話ししていきます。買ってから後悔しないよう、情報を整理しました。
ドローンの世界を二分する「100gの壁」
日本のドローン規制を理解するうえで、出てくる数字が 100g です。
かつては200g未満が規制対象外(おもちゃ扱い)でしたが、2022年6月の航空法改正で、この線引きが100gに引き下げられました。機体本体+バッテリーの重量が100g以上なら、それは法律上「無人航空機」です。カメラ付きの高性能ドローンは、ほぼすべてこちら側に入ります。
100g未満(トイドローン)の世界

【トイドローンの特徴】
国土交通省への機体登録は不要
リモートIDの搭載も不要
人口集中地区での飛行許可申請も不要
数千円〜1万円台で買えるので手軽

ベストセラー商品はこれね。他のドローンも調べるときは「100g未満」「申請不要」などの検索ワードだとヒットしやすいわ。
ただし「規制がゼロ」ではありません(後述)。そして最大の弱点は、軽すぎて屋外の風に勝てないこと。実質的には「室内の練習機」と考えるのが正確です。
100g以上の世界

【100g以上のドローンの特徴】
機体登録が義務(未登録での屋外飛行は、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)
リモートID機能の搭載が必須(機体が識別情報を電波で発信する仕組み)
登録記号を機体に表示する義務あり
登録の有効期間は3年。更新を忘れると無効になる

Amazonのレビュー読んでたら、ドローンの登録についての体験談も載ってて参考になるな。ところで「登録」って、どこでやるんだ?

国土交通省の「DIPS 2.0」というオンラインシステムよ。マイナンバーカードがあれば手数料は900円程度で、手続き自体はオンラインで完結するわ。
参考までに、令和7年12月末時点で、日本国内には約36万機のドローンが登録されています。
📌 出典:国土交通省 無人航空機登録ポータルサイト
https://www.mlit.go.jp/koku/drone/
【重要】2026年7月14日、飛行禁止エリアが大幅に拡大しました
2026年7月14日、改正「小型無人機等飛行禁止法」が施行されました。
2026年6月17日に成立、6月24日に公布された法律です。変わったのは、大きく下記の2点です。
変更点①:飛行禁止エリアが「300m」から「1,000m」へ

国会議事堂、首相官邸、皇居、外国公館、原子力事業所、防衛関係施設などの重要施設の周辺は、以前から飛行が禁止されていました。
【改正後】
その範囲が、おおむね300m → おおむね1,000m に拡大されました。
半径が3倍以上ということは、面積では約11倍です。

これが何を意味するか。
重要施設が密集している東京都心(千代田区〜港区一帯)では、それぞれの施設から半径1kmの円が重なり合い、実質的に広範囲が飛行禁止エリアになる。
変更点②:「直罰化」─警告なしで摘発される

【これまで】
禁止エリアで飛ばしていても、まず警察官から退去命令や飛行停止命令が出て、それに従わなかった場合に罰則、という2段階の仕組みでした。
【改正後】
命令を経ずに、飛行した時点で直ちに摘発・処罰の対象になります。「注意されたらやめればいい」は通用しません。違反した場合は6月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金です。

これも以前より厳しくなった形ね。
そして最も重要な点:この法律に重量は関係ない

「航空法(国土交通省)」と、「小型無人機等飛行禁止法(警察庁)」は、別の法律です。
航空法の許可を取っていても、こちらに抵触すれば取り締まりの対象になります。
📌 出典:警察庁「小型無人機等飛行禁止法に関する警察からのお知らせ」
https://www.npa.go.jp/bureau/security/kogatamujinki/kouhou.html

ここを間違える人がすごく多いの。「100g未満だから自由に飛ばせる」というのは、あくまで航空法の話。この小型無人機等飛行禁止法は、重量に関係なく、すべての機体が対象なのよ。

トイドローンでも、皇居の周りでは飛ばせないってことか。
その他、見落とされがちなルール

国勢調査に基づく「人が多く住んでいるエリア」では、100g以上の機体は許可なく飛ばせません。東京23区、横浜市、川崎市などの首都圏はほぼ全域がDID地区です。自分の家の庭であっても、許可なしでは飛ばせません。

DID地区を確認するなら、国土交通省の「DIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)」を見るのが適切ね。

地図で視覚的に確認するなら、国土地理院の「地理院地図」でDID(人口集中地区)レイヤーを表示する方法が手軽かな。
東京都立公園条例では、ドローンの持ち込み・飛行そのものが原則禁止されています。区立公園や河川敷も、多くの自治体で禁止されています。「公園で気軽に」は、出来ないと思っておいてよいです。

海外の安価な並行輸入品には、日本の電波法基準を満たしていない機体があります。技適マークのない機体を使うと電波法違反になる恐れがあります。必ず正規品を購入してください。
保険
法的義務ではありませんが、実質必須です。人にケガをさせたり物を壊したりした場合、賠償額は数百万〜数千万円になり得ます。年額数千円で入れるドローン専用保険があります。

さて、ここからが機種選び!
ということで、クリエイター視点で3つのドローンのタイプについて掘り下げてみたぞ。ルールを踏まえたうえで、どれを選ぶかの参考になったら嬉しい。
タイプA:トイドローン(100g未満/数千円〜1万円台)
規制の外側にいる、練習用の相棒
登録不要・許可不要で、買ったその日から室内で飛ばせます。安いので、墜落させても金銭的ダメージが小さいのが特徴。
逆説的な利点あり。
高価な最新ドローンはGPSとセンサーが優秀すぎて、手を離しても空中でピタッと止まります。快適ですが、純粋な「操縦技術」は身につきません。トイドローンは制御が難しい分、操縦そのものの練習になります。
こんな人におすすめ
- まず操縦感覚を掴みたい人
- 将来的に本格機や国家資格を視野に入れている人
- 室内での撮影・演出に使いたい人
別のドローンの方が合っている人
屋外で風景を撮りたい人(風で流されて紛失・墜落します)
タイプB:DJI Neo 2(151g/機体単体 3万円台)
「操縦する」ことを捨てた、自撮り特化ドローン
これは他のドローンと発想が根本的に違います。送信機を持たず、手のひらに乗せると離陸し、AIがあなたを認識して追尾撮影する。ジェスチャーで操作でき、手のひらに戻ってきます。
個人クリエイターにとって重要なのは、「一人で自分を撮れる」という点です。三脚もカメラマンも要らない。縦向き撮影に対応しているので、InstagramやTikTokの縦型動画がそのまま撮れます。

これは2025年11月発売の現行モデルで、DJI製ドローンの中で最軽量。全方向障害物検知を搭載しているので、初心者が木や建物にぶつける事故を減らせるのね。飛行時間は最大19分。
「手軽なセルフィーガジェット」という見た目ですが、法律上はMavicなどの本格機とまったく同じ扱いです。
こんな人におすすめ
- ソロで活動していて、自分が映る映像を撮りたい人
- アウトドア・旅・スポーツ系のコンテンツを作る人
- 縦型動画のクリエイター
タイプC:DJI Miniシリーズ(249g前後/4万円前後〜)
本格空撮の入り口
DJI Mini 5 Proは249.9g。1インチセンサーを積み、飛行時間も長く、映像品質は仕事で使えるレベルに達します。「作品」としての空撮映像を撮るならこの帯です。
当然、機体登録・リモートID・飛行許可申請すべてが必要になります。DID地区外まで足を運ぶ、または国土交通省に包括許可を申請する、という運用が前提です。
こんな人におすすめ
- 空撮を制作物として仕上げたい人
- 撮影のために移動する手間を許容できる人
- 将来的に仕事にする可能性がある人
別のドローンの方が合っている人
思い立ったその日に、家の近くでサッと飛ばしたい人(許可申請や移動が必要です)
比較まとめ
| トイドローン | DJI Neo 2 | DJI Miniシリーズ | |
|---|---|---|---|
| 重量 | 100g未満 | 151g | 249g前後 |
| 価格帯 | 数千円〜1万円台 | 38,390円〜 | 10万円前後〜 |
| 機体登録 | 不要 | 必須 | 必須 |
| リモートID | 不要 | 必須 | 必須 |
| 屋外の風 | 弱い | 対応可 | 強い |
| 主な用途 | 室内練習 | 自撮り・Vlog | 本格空撮 |
| 小型無人機等飛行禁止法 | 対象 | 対象 | 対象 |
※どの重量帯でも、重要施設周辺(おおむね1,000m以内)では飛ばせません。
まとめ:買う前にやること、買った後にやること
自分が飛ばしたい場所がDID地区か確認する
その場所が重要施設からおおむね1,000m以内でないか確認する(2026年7月14日から範囲が拡大しています)
その場所の自治体条例を確認する
買った後(100g以上の場合)
・DIPS 2.0で機体登録
・登録記号を機体に表示
・リモートID情報を機体に書き込む
・保険に加入する

思ってたより手間だな……。でも、逆に言えばちゃんとやってる人は少ないってことか。

そう。ルールを知らずに飛ばして炎上したり、摘発されたりするクリエイターも実際にいるわ。これからは、手続きを踏んでルールを守って飛ばせることが信頼の証になると思う。

ドローンは、個人が「空からの視点」を得られる稀有な道具。
しかし文字通り、ドローン利用は他人の生活や安全の上に成り立っています。ルールを理解して飛ばすのが、結果的に一番快適に使い続ける方法なのですね。
※本記事の法令情報は2026年7月時点のものです。ドローン関連の法令は改正が頻繁に行われるため、飛行前に必ず国土交通省および警察庁の最新情報をご確認ください。
- 国土交通省 無人航空機登録ポータルサイト:https://www.mlit.go.jp/koku/drone/
- 警察庁 小型無人機等飛行禁止法関係:https://www.npa.go.jp/bureau/security/kogatamujinki/kouhou.html
お読みいただきありがとうございました!
