※本記事には広告（アフィリエイトリンク）が含まれます。
🐱 < 終身雇用の終焉とともに、転職はいまやどの世代にも関係があるテーマになりました。今回はスキルアップやキャリアチェンジについて深掘りしていきます。
関連記事はこちら▼
「このままでいいのか…」と思ったら――リスキリングが必要な理由
企業のAI導入もあり、働き方・業務内容が短期間で変化する中、「今のスキルで不足がないだろうか」と考える機会が増えた人も多いのではないでしょうか。
特にIT・デジタル化・DX（デジタルトランスフォーメーション）が加速している今、職場で即戦力になるためには“学び直し（＝リスキリング）”が当たり前になっています。
今となっちゃ一社にずっといる人が希少になってきてるもんな。
たしかにね。職場に対する価値観が変わってきたり、働き手の母数が減ってきたからか、以前より「職を選ぶ」環境になったイメージ。
転職市場、社会人のリスキリングの現在地
まず、転職市場の状況を確認しましょう。2025年8月時点で、企業における中途採用活動実施率は約40.6％と報じられています。
また、求人件数・応募数ともに前年を上回る動きが続いており、IT・通信・コンサルティングなど成長分野では特に採用競争が激化しています。
そして、スキルをめぐる環境も変わっています。国内におけるリスキリング市場自体も拡大傾向にあり、企業・政府ともに「人への投資」として位置付けられています。
Schoo(スクー)をはじめとした社会人の学び直しサービスは有名です。
リスキリングに使える主な補助金・助成金一覧（2025年）
リスキリング講座を受講する際のハードルとして自己投資の予算がありますが、企業・個人どちらの立場でも、国や自治体が用意している補助金や助成金を活用することで、費用負担を大きく抑えることができます。
| 制度名 | 対象者 | 概要・特徴 | 公式情報・参考URL |
|---|---|---|---|
| 人材開発支援助成金（事業展開等リスキリング支援コース） | 法人（事業主） | 企業が従業員に対してリスキリングや職業訓練を行った場合、訓練経費や賃金の一部を助成。デジタルスキルや新事業展開のための教育訓練が対象。 | 厚生労働省 人材開発支援助成金 |
| 教育訓練給付制度（一般・特定一般・専門実践） | 個人（雇用保険加入者） | 個人が資格取得やオンライン講座などの教育訓練を受講した場合、受講費の最大70%が支給される制度。DX・AI・データ分析などのリスキリング講座が多数対象。 | 厚生労働省 教育訓練給付制度 |
| IT導入補助金（デジタル化基盤導入枠） | 中小企業・小規模事業者 | 業務効率化やDX推進を目的としたITツール・クラウドサービス導入費を補助。社内のデジタル人材育成・リスキリング基盤構築にも活用可能。 | 経済産業省 IT導入補助金2025 |
| ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 | 中小企業・小規模事業者 | 新規事業・サービス開発に伴う設備投資・スキル向上・人材教育を支援。リスキリングやDX関連の技術習得を伴うプロジェクトも対象。 | 中小企業庁 ものづくり補助金ポータル |
| キャリアアップ助成金（人材育成コース） | 法人（非正規社員を雇用する事業主） | 有期・パート等の社員に対して正社員転換やスキルアップ訓練を実施した際、経費の一部を助成。リスキリング目的の研修も対象となる。 | 厚生労働省 キャリアアップ助成金 |
| 職業訓練受講給付金 | 個人（求職者） | ハローワーク経由で公共職業訓練・求職者支援訓練を受講する際、生活支援として月額10万円の給付を受けられる制度。リスキリング目的の再就職支援に有効。 | 厚生労働省 職業訓練受講給付金 |
リスキリングで抑えるべき3つのポイント
1. 習得スピードと“現場に出る”こと
スキルを学んでも、知っているだけで止まってしまうともったいないですよね。転職市場では、「すぐに使える」「業務に直結できる」スキルの方が評価される傾向にあります。つまり、講座受講→すぐにプロジェクトや業務で使う流れを作ることが成功の鍵です。
「専門家になる」を目指すんじゃなくて現場に出ようってかんじね。
2. スキルの“産業価値”を意識する
例えば、生成AI・データ分析・DX推進・クラウド活用といった分野は、政府・企業ともに強く支援しており、助成金・補助金の対象となることも増えています。こうした“成長領域”のスキルを習得しておくと、転職時のアピール材料にもなりやすいです。
IT人材不足って何年も前から言われてるもんな。
3. 自己マーケティングとキャリアデザイン
習得したスキルをどう活かすか、どの職場・どのポジションで活かせるかを考えることが重要です。転職を見据えた上で、「どんな現場で、何をやるのか」をイメージしながら学ぶことで、転職活動でも説得力が増します。
「リスキリング＝スキルを学ぶ」だけじゃないのね。
転職戦略：リスキリングを転職に活かすには
習得したスキルを転職に活かすための戦略を整理してみましょう。
- 学んだスキルをポートフォリオ化（成果物・プロジェクト経験を作る）
- 転職市場で需要の高い分野を狙う（IT・通信・DX・データ分析など）
- 未経験・異業種への転職なら「学び直し＋実務経験少しでもある」状態にしておく
- 求人票から「求められるスキル」「即戦力かどうか」を読み取り、自分の習得スキルをそこに合わせて伝える
スキルを学習し始めた段階で応募するのではなく、「学び終え、現場で試したことがある」「〇〇のプロジェクトで使える準備ができて
【3選】転職・キャリアがテーマの参考書籍
転職活動・キャリア開発・スキル習得に役立つ良質な書籍を選んでみました。学び直しを進める際の“知識の土台”としておすすめします。
①転職の思考法（著：北野 唯我） — キャリアの選び方、主体的な転職に向けた考え方。
②苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」（著：森岡 毅） — ビジネスとは？働くとは。自己分析の視点が得られる一冊。
③転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール【電子書籍】（著：村上 臣） — 転職は目的ではなく手段、という視点から解説。
まとめ：リスキリングは「制度を味方に」する時代
昨今では、リスキリング支援は、自分の努力＋公的支援で成り立つようになってきました。個人なら教育訓練給付制度を、企業なら人材開発支援助成金やIT導入補助金を活用することで、費用のハードルを下げながらスキル変革を進めることが可能です。
制度は毎年度更新されるため、申請前に最新情報を確認し、目的に合った補助金を選びましょう。
以上、お読みいただきありがとうございました！
