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覆面ビリオネアとは?
ビジネスで富を築いた億万長者が自らの正体を隠し、わずか100ドルと車1台だけでゼロからビジネスを立ち上げるリアリティ番組。与えられた期間は90日間。成功すれば自らのビジネスの原則が証明される、ビジネスドキュメンタリー。
「覆面ビリオネア」グレン編を見終えた。泣いた😭
「覆面ビリオネア(グレン編)」を見終えて、胸に残ったのは成功談ではなく、見る側(わたくし)が10年20年かけて理解し、成し遂げてきたことをグレンが10日ほどで再現してしまったこと。

ちょっと意味がわからないほど(いい意味)。
彼自身、番組の冒頭で「事業を立ち上げるには1年とか時間がかかる」と語っていました。その一年を3ヶ月に短縮するのだから、内容が濃縮気味になるのも理解はできる。
けれども、ビジネスチャンスを見つけて→人を集め→事業を立ち上げる、という工程を「3ヶ月のストーリー」として完結させられる事業家がどれほどいるのだろうか?
とくに、意思決定の速さと、自分の労働力を売る→グッズを売る→車を売る→家を売る
という倍々ゲームか?と思うような資金集めを日々やってのけるさまは圧巻でした。

これ実は、お手本のような基本の徹底らしいけどそうなの?

まあ見てみようか
彼はゴリゴリのビジネスマンとしての素性を隠していたけれど、最後まで隠さなかったものは相手への敬意、人との接し方じゃないかと思う。今回は、彼のビジネス作法に触れてわたくしなりに考えたことをまとめます。
ちょっとだけあらすじ
億万長者のグレン・スターンズは人口9万7000人の街、エリーに降り立ちます。わずかなお金と連絡先が0のスマホ。これまでのビジネスで築いてきた人脈は使えません。
グレンの挑戦は、初動の「信用づくり」と「現金確保」の両輪から始まりました。すでにビジネスの鉄則的な行動が多々みられます。

住居や足(車)、通信手段など最低限の基盤を整えつつ、地域で単発の仕事を探し、まずは小さく稼ぐ。彼は、出会った人々のストーリーを知り仲間集めの材料にします。
人との縁をその一回で手放さない。ただビジネスのために人が必要、というのとは違いよく人を観察している。「人を頼る力」にも驚きました。
得た人脈はすかさず次のチャンスへと拡張していく。資金調達やパートナー集め、日々の小さな成果物の積み重ねが資産になる――。
もうひとつ印象的だったのは「仮説→行動→検証→路線変更」の回転速度。市場を読み違えたら、早く撤退し、別の仮説で走る。誤りを恥じない的確な撤退判断とその速さは、経験値の多さだけではなく、意思決定の基準がシンプルであるがゆえに可能なのだと感じました。

行動速度がとにかくマックス
グレンの行動から学ぶこと
1. 信用は最初の資本
グレンは肩書きを封印した状態でも、人に会えば相手の名前を覚え、目を見て話し、ひとつひとつの約束を丁寧に守ります。資金はないけど信用を担保する。信用は、どんな小さな作業でも「期待以上」を返すことでしか増えません。
彼はエリーという街に残り続けるビジネスを立ち上げるため、仲間たちに対して明確なビジョンを何度も語ります。
仲間にも同じように理想的な未来を想像してもらう=彼ら自身のビジョンにするという草の根活動を何度もしていました。誠実さと有言実行のスピードで付加価値をつけるやり方は、資源が限られた個人や小規模事業が真似できる戦い方かもしれません。
2. 現金の流れを最優先に設計する
一発逆転の大型案件に賭けず、細くとも確実に現金が入ってくる導線を先に複数作る。仕入れ・在庫・回収のサイクルを短く保ち、キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)にかかる時間を圧縮する。グレンが徹底していたのは、事業の体力を削らない資金循環の設計でした。まずは「今週の現金」を作る。

まあ、自身の体力はかなり削られていたけども(本編をお楽しみに)
3. チームビルディングは“役割”より“関係”から
人を任命する時、グレンは「今この瞬間の約束」を明確に示しました。何を、いつまでに、どのクオリティでやるか。そして成果が出たら分配する。抽象的なビジョンは後追いでよい。というか、後から十分についてくる。それくらい彼の目的意識と生み出したい未来が明確だということ。日々奔走する全てのことに理由がありました。
とはいえ、「これまでいかに恵まれた環境で仕事をしていたか、人の優秀さに助けられていたか…」と懐古する(?)場面も見られます😂

今享受しているものの価値を再確認したんだね
4. マーケットはどこにある
マーケットの温度は机上では掴めません。グレンは現場に出て、人と話し、地図を歩き、人のニーズの匂いを嗅ぐ。人が必要としているものを嗅ぎ分けなければ、この街に根付くビジネスを継続するのは難しくなるでしょう。このチャレンジがスタートした時、グレンはこの街のことを何も知りませんでした。そんな「部外者」のグレンは、この街にあるとより良くなるビジネスをデータから見つけ出しました。資金調達もそこから逆算して進めたのです。

ビジネスは必ずしも「賭け」じゃないってこと
5. なぜグレンは受け入れられた?
はじめて足を踏み入れたエリーの街で、与えられたお金は100ドル(日本円で約15,000円)。グレンは数日の間にビジネスを立ち上げるための仲間を見つけ出します。もちろん雇う資金もない。それでも彼の「挑戦しよう」という話に手を貸した人々。
中には借金を抱える若者もいました。そうして集まった仲間たちが言ったのは、「グレンを信じている」「その挑戦をやってみたいと思った」という言葉。頼る側、協力する側、双方の挑戦してみようという行動力が、グレンの構想を一大プロジェクトへと押し上げました。

シンプルに応援したくなる人なんだね、グレン。
投資・思考・人脈・成功・哲学に関わる本6選
番組からヒントを得た本を集めてみました。人こそ資本。
- 📖 スノーボール — ウォーレン・バフェット伝:バフェットの人生を丁寧に追った伝記。本質的な価値観や判断力を学べる。
- 📖 賢明なる投資家(新版):ベンジャミン・グレアムの名著。バフェットもその影響を公言している。
- 📖 バフェットからの手紙:バフェットが株主に向けて書いた手紙をまとめたもので、考え方や経営判断を学べる。
- 📖 人を動かす:デール・カーネギーの古典。人脈・コミュニケーションの本質を学べる。
- 📖 7つの習慣:スティーブン・コヴィーの名著。自己管理・人間関係の基盤を固める。
- 📖 影響力の武器:説得・影響の心理学。「人脈を活かす」ためにも使える知識。
まとめ
グレン編は、資本主義の派手さよりも「信頼」「手数」「スピード」の一見すると地味な三拍子を称える物語でした。アイデアを磨くより先に、街に出て小さな価値交換を積む。それを裏付けるように、資金調達、人脈形成まで全てが同時進行でした笑
街と住人のバックボーンを知り、約束を守り、成果を共有する。資金調達やブランディングは、その延長線上で自然に訪れます。足元にある課題を一つずつ片づけた先に、結果としての“スケール”がついてくる。まずは「今できる最小の一歩」を踏み出し、早急に自分の外へ出して検証してみる。成功も失敗も、小さく早く経験に変えることが、次の扉を開ける鍵になる。グレンの行動力から、そんな力強いメッセージを受け取りました。
次回予告
次回は「覆面ビリオネアを見て考えたこと(チーム運営編)」として、採用・分配・カルチャー設計をもう少し深掘りします。
以上、読んでいただきありがとうございました!


🐱 < ビジネスってこうやるのか!が短時間にギュッと詰まった教材だね。
これがYouTubeで無料なのもやべー。