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🐱 < 本日のお悩み:「音楽クリエイターがよくやるカセットテープのノイズについて、どの機器を使えばよいのか詳しく知りたいです。」
🐾 この記事を読むとわかること
- 音楽制作で「あえて音を汚す」サチュレーションの魅力
- 【実践】初心者でもできる!音の録音とPCへの取り込みに必要な3つの機器
- 【実践】カセットテープを楽器に変えるテープ・ループの仕組みと作り方

ちょっとテクニカルな依頼が増えてきたな。

いいわね、好き好き。今回は専門的な機器についても掘り下げてみたからゆっくり見ていってね〜。
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音楽がストリーミングで消費される現代、なぜ今さら「カセットテープ」なのでしょうか?
もちろん単なるノスタルジーではない理由がありそうです。今のユーザーは、デジタルの「完璧すぎる音」に対するカウンターとして、カセット特有の不完全さを楽しんでいます。今回は、現代におけるカセットテープの4つの可能性と、驚きの活用法について深掘りします。
1. デジタルの音を「本物のアナログ」へ。天然のサチュレーターとしての活用
現代のDTM(音楽制作)において、カセットテープは一種の「エフェクター」として再評価されています。DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)で制作したクリアすぎるトラックを一度カセットに録音し、再度PCに取り込む。この一手間で、こんな効果が得られます。
①サチュレーション効果: 磁気テープが飽和することで、音が太く、温かみのある響きに変化します。
②ヒスノイズの付加: 「サー」というノイズが、楽曲に空気感と奥行きを与えます。
③ピッチの揺らぎ(ワウ・フラッター): 微細な回転ムラが、音に人間らしい「体温」を宿らせます。
プラグインでも再現は可能ですが、実際のテープを通した際の「予想外の汚れ方」は、唯一無二のクリエイティブな武器になります。
2. カセットを楽器に変える「テープ・ループ」とアンビエント制作
今、音楽クリエイターを中心に注目されているのが「カセットテープ・ループ」です。
これは、カセットテープの中身を物理的に切り貼りし、数秒間の輪(ループ)を作る技法。再生ボタンを押すと、録音された数秒間のフレーズが永遠に繰り返されます。これを数台のプレーヤーで同時に再生し、ボリュームを操作することで、幻想的なアンビエント音楽(環境音楽)を構築できます。
テープが擦り切れて音が徐々に変化していく様子は、まさに「生きている音楽」。デジタルコピーでは不可能な、一期一会のパフォーマンスが可能です。
2. 【実践編】初心者でもできる!音の録音とPCへの取り込み方
「カセットに録音してPCに戻す」具体的な手順を解説します。複雑に見えますが、基本は「行って、帰ってくる」だけです。
1. カセットデッキ: 録音機能があればラジカセでもOK。音質にこだわるならFiiO CP13などの現行機や中古の3ヘッドデッキが理想です。
✅ FiiO CP13
なるべくなら国産のメーカーを選びたいところですが、現在は新製品がない状態。FiiO CP13は新品で購入できるポータブルカセットプレーヤーの中で、音質とデザインにこだわった決定版のモデルです。
「整備済み」として売られているソニーのウォークマンなどは素晴らしいですが、製造から30年以上経っており、ゴムベルトの劣化やモーターの個体差で回転速度が安定しないリスクがあります。
2. オーディオインターフェース: PCとアナログ機器を接続する機器
【超格安・シンプル】M-Audio M-Track Solo
とにかく安く、カセットの音を取り込みたいという方に。数千円で購入でき、最低限の録音性能を備えています。
【定番・高音質】Focusrite Scarlett 2i2 4th Gen
世界で最も売れているインターフェースの一つ。音が非常にクリアで、カセットを通した時の変化がはっきり分かります。前面に大きなボリュームノブがあるため、カセットへの送り音量の微調整が非常に楽です。
【コスパ最強】Steinberg IXO22
日本の音楽制作現場でシェアの高いヤマハ/スタインバーグの最新モデル。動作が非常に安定しており、初心者でも迷わずに設定できます。
3. 変換ケーブル
【高品質・定番】Hosa(ホサ) CPR-200シリーズ
楽器用ケーブルの世界的ブランドです。ノイズに強く、端子の作りがしっかりしているため、抜き差しが多いカセット作業でも安心です。
- 端子形状: モノラル標準プラグ(×2) – RCAピン(×2)/ 2m
【安価・入手しやすい】オーディオテクニカ ATL481A
日本の老舗メーカー製。家電量販店でも入手しやすく、品質も安定しています。
- 端子形状: ラインケーブル(標準プラグ×2 – RCA×2)
録音・取り込みの5ステップ
- [出力準備] DAWからトラックを再生し、インターフェースのOutputから音を出します。
- [デッキへ入力] レベルメーターが0dBを少し超える程度に調整します。
- [カセット録音] テープに楽曲をフルで録音します。
- [PCへ戻す] テープを巻き戻し、LINE OUTから再接続します。
- [キャプチャ] DAWで新規トラックを作成し、テープ音を録音します。
3. 【攻略】カセットを楽器に変える「テープ・ループ」の作り方
カセットテープを活用した究極のクリエイティブが「カセットテープ・ループ」です。テープを物理的に切り貼りし、無限に同じフレーズを繰り返す楽器へと改造します。

注意点なんだけど、テープ・ループ作りにはハサミで切って貼る以外に、物理的な長さの計算とか、ハーフ(外装)の内部パーツの除去みたいな非常にマニアックな工程が含まれるの。

カセットテープの構造を知らない場合、いきなり本番を始めちゃうと高確率でテープが絡むことがある。再生機(デッキ)を故障させるリスクがあることを覚えておいてな。
- STEP1① ハーフの分解とパーツの除去
カセットハーフを開け、中のリールを取り出します。透明な滑りシートや不要なリールは取り除きます。
- STEP2② テープの長さを計算してカットする
標準速度は秒速4.76cm。ハーフ内一周で約23〜25cmが目安です。
テクニック:BPMに合わせて1小節分の長さを計算すると、音楽的なループになります。 - STEP3③ スプライシング(接合)の極意
必ずスプライシングテープを使用してください。セロハンテープは故障の原因になります。
- テープ同士は突き合わせで接合
- 裏面から貼り、余分は精密にカット

このループに音を録音し、複数台で再生すれば、自分だけのアンビエント空間が完成します!
4. ミックステープが物理プレイリストとして復活!?
Spotifyでプレイリストを共有するのは簡単ですが、あえてカセットに録音して贈る「ミックステープ」文化が復活しています。
▲この動画で取り上げている機種
リアルタイムで録音時間を共有し、手書きのインデックスを添える。この手間を、あなたは不便と思うだろうか?デジタルデータにはないメディアを所有する感覚、持ち出す、整理する、コレクションとして保管する。この工程こそ尊いのではないだろうか。
5. 機器に対するあこがれ
カセットテープを再生するための「儀式」。もうASMRっすよ。
- カセットをケースから取り出す時の音。
- デッキに入れ、ボタンを「ガチャン」と押し込む感触。
- A面が終わったら裏返すという手間。
この一連の動作が、究極のデジタルデトックス。最近は新しい機能・デザインの切り口を兼ね備えた機器の登場で、持ち歩きデバイスとしての可愛らしさが増しています。筆者のおすすめを、前回の記事で掲載したプロダクト以外で上げていきます。
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「自分でもカセットを始めてみたい!」という方は、こちらの記事でおすすめの現行カセットプレイヤーを詳しく比較しています。
>>【定番5選】カセットテープが再ブーム!なぜ今アナログが人気?おすすめプレイヤーと音の魅力を解説
▼USBを差し込んで、カセットテープをmp3に落とせるタイプ。マイクが付いていて音声録音もできる、従来のいわゆるラジカセ機能が搭載されている。
▼Bluetooth機能付きのイヤホン・ヘッドフォンなら有線要らずで使える。ついでにFMラジオ付きなのが特別感。この組み合わせ、割となかったのでは??透明デザインがポイント。
▼点字ブロックみたいなぽちぽちボタンがかわいい。インテリアとしても優秀な、Jectseのカセットプレイヤー。
まとめ:カセットテープは表現である
音を綺麗に保つことが至上命題だった時代を経て、今、私たちは「音をどう汚すか」「どう手間をかけるか」というマニアックな楽しみ方に回帰しています。あなたも過去に遡り、新たな音作りに取り入れてみませんか?
以上、お読みいただきありがとうございました!
