【サンプリング解禁】商用OKのパブリックドメイン音源・環境音アーカイブまとめ|カセット・ローファイ・アンビエント制作の素材庫
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「動画や曲に使えるフリー音源を探してるけど、本当に商用OKなのかといつも不安になる」
🐾この記事でわかること
- 図書館・博物館が公開する「音のアーカイブ」という、フリーBGMサイトとは別の入口
- 商用利用できるものと、無料でも商用NGなものの具体的な線引き
- カセット・ローファイ・アンビエント制作での使い

フリーBGMサイトのまとめなら、もう世の中に山ほどあるよな?

そう。だから今日は『100年前の音』の話をするわ。権利が切れて、誰のものでもなくなった音の話よ。
▼カセット音源を使った加工は「【カセットノイズ】なぜ今、カセット?」で書いています。この記事はその素材編です。

フリーBGMサイトではなく「音のアーカイブ」という選択肢
100年前のジャズやブルースのSP盤録音。アメリカ議会図書館が「サンプリングして曲を作っていい」と公式に切り出した音素材集。世界中の録音家が投稿する環境音のデータベース。

こうした音源の多くはパブリックドメイン(著作権消滅)やCC0で、商用作品にも使えます。古い録音特有のノイズや空気感は、いま鳴らすとむしろ新鮮な響き。

カセットにダビングしてローファイを作る、アンビエントの下地に敷く、動画のSEに使う etc..
カセットMTRやテープループでの制作が再評価されている流れとも、きれいに噛み合います。ただし、音の世界は絵画以上に権利の注意が多い分野。「無料だけど商用NG」の有名アーカイブもあるので、そこについても調べてみました。
【結論】アーカイブ別・商用可否の早見表
| アーカイブ | 中身 | ライセンス | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| Citizen DJ(米議会図書館) | サンプリング用に切り出された歴史的録音 | パブリックドメイン | ◎ 可 |
| Musopen | クラシックの録音・楽譜 | PD/CC0中心 | ◎ 可(個別確認) |
| Freesound | 環境音・効果音の投稿サイト | CC0〜CC BY等混在 | ◯ CC0フィルタで絞れば可 |
| NASA Audio | ロケット音・宇宙のプラズマ波など | 原則PD扱い | ◎ 可 |
| Internet Archive | SP盤デジタル化の巨大アーカイブ | 混在 | △ 個別確認必須 |
| BBC Sound Effects | 33,000点超の効果音 | RemArcライセンス | ✕ 商用NG(別途購入で可) |

規約が変わる場合があるから、詳しくは各ウェブサイトをその都度チェックしようぜ。
①Citizen DJ|「サンプリングしていい」と国が言っている

アメリカ議会図書館の公式プロジェクト、Citizen DJ は館蔵の歴史的録音を音楽制作ソフトでそのまま使えるワンショット/ループ素材に切り出して配布しています。
素材はmp3(試聴用)と16bit WAV(制作用)で一括ダウンロード可能
収録曲はパブリックドメインで、商用含め制限なく利用できると各コレクションのページに明記があります。背景には米国の法改正(音楽近代化法)があり、古い年代の録音が段階的にパブリックドメイン入りしています。
【使い方の流れ】
① コレクションを選ぶ
トップページに複数のコレクションが並んでいます。

代表的な音源
⚫︎ Inventing Entertainment
エジソン社の初期録音・映像、音楽と話し言葉
⚫︎ National Jukebox
Blues / Jazz / Folk / Classical / Popular / Opera など(1920年代までのSP盤録音をジャンル別に分割)
⚫︎ Joe Smith Collection
音楽業界人へのインタビュー音源
⚫︎ Tony Schwartz Collection
ラジオ・広告音源、環境音
▼各コレクションに「Explore」「Remix」「Browse & download」の3つのリンクがあります。

② 3つの使い方から選ぶ
⚫︎ Explore(探す)
音源をグリッド表示で視覚的に眺めながら試聴できる画面
⚫︎ Remix(リミックス)
ブラウザ上でドラムマシン風のUIを使い、音源をビートに組み込んでその場でリミックスできる機能
⚫︎ Browse & download(閲覧してダウンロード)
個別の音源を選んでそのままダウンロードできる画面。ブログ記事のBGMや効果音として使うだけなら、実質ここが一番使うページになります。
③ ダウンロードして自分のソフトで使う
「Browse & download」から気に入った音源を選び、ダウンロードして自分のDAWや動画編集ソフトに読み込んで使う、という流れです。

英語の長文が多いから、ブラウザ(Chrome)上で右クリック→「日本語に翻訳」を使うと見やすいわね。


毎年1月に「新しく自由になった音」が増えていく‥。この分野は今まさに拡張中です。
100年前のジャズのざらついた質感は、ローファイヒップホップやアンビエントの文脈だとそのまま「おいしい音」。カセットに通せばさらに馴染みます。
②Musopen|クラシックの「原盤の権利」問題への答え

クラシック音楽に特化した非営利アーカイブ。パブリックドメインの録音と楽譜を配布しています。「クラシックの名曲をBGMに使いたいが、演奏(原盤)の権利が怖い」という動画制作者の定番の悩みに対する、数少ないまともな答えです。録音ごとのライセンス表記は個別に確認を。
使用する際のポイント
✅CC BY-SA(要クレジット)の録音も混在するので、確認の際は「PDかCC0かCC BY-SAか」を見るとよいです
③Freesound|環境音はここ。ただしCC0フィルタが鉄則

世界中の録音家・サウンドデザイナーが投稿する音のデータベース。雨、街の雑踏、電車、虫の声、機械音……環境音・効果音の量は圧倒的です。
使用する際のポイント
✅ライセンスは投稿者ごとに異なるため、検索時に「CC0」でフィルタするのが鉄則
✅CC0素材なら商用可・クレジット不要
✅フィールドレコーディング文化の入口としても面白く、「自分でも録ってみたくなる」サイト
④NASA Audio|木星の音でアンビエントを作る

ロケットの打ち上げ音、探査機が捉えた惑星のプラズマ波、アポロ計画の交信音声。NASAの公開素材は原則としてパブリックドメイン扱いで、アンビエント・SF系の音作りと相性抜群です。「木星の音」でドローンサウンドを作る、といった遊びができます。
使用する際のポイント
ただし、NASAの音源には稀に第三者権利を含むものがあるので、NASAの公式メディア利用ガイドラインに従うことが条件という点は変わりません。
⑤Internet Archive|宝の山、ただし上級者向け

SP盤を大量にデジタル化している巨大アーカイブ。ただし「アーカイブに載っている=パブリックドメイン」ではありません。権利状態はアイテムごとの表記を確認する必要があり、上級者向けです。確実さを取るならCitizen DJ/National Jukeboxを優先しましょう。
【注意⚠️】BBC Sound Effects|無料公開=商用OKではない

33,000点超の効果音を無料公開しているBBCのアーカイブは有名ですが、ライセンス(RemArcライセンス)は個人利用・研究・教育目的に限定されています。
⭕️ 趣味の制作・練習 → OK
❌ 収益化しているYouTube動画、販売する楽曲、クライアントワーク → NG(商用利用は個別に購入する仕組み)

『BBCの効果音が全部フリー』という解釈は要注意ね。無料公開と商用OKは別の話だから。
日本のクリエイターが気をつけたい権利の話
音楽には「曲の著作権」と「録音(原盤)の権利」の2つがあります。曲が古くても、新しい録音は権利が生きています。

例えば、ベートーヴェンの曲を最近のオーケストラが演奏した音源はNGだ。
米国でパブリックドメインでも、日本での扱いが自動的に同じとは限りません。ただ、今回挙げた1920年代の録音のような古い音源は、日本のレコードの保護期間から見ても実務上問題になりにくい領域です。

断定が必要な案件(広告など)では、素材ページの権利表記を保存しておくのが自衛策になりそう。
AIで確認してもいいと思うけど、最終決定は使う人がするものだし、AIの情報だけが根拠にはならないから気をつけてね。
使い方のアイデア|カセット文化との交点
Citizen DJのジャズ素材をカセットにダビング → テープの飽和とワウフラで一気に「ローファイの音」に

Freesoundの雨音+NASAのプラズマ波+テープループ → アンビエントの下地に
動画のSE・ジングルをCC0素材で統一 → 収益化チャンネルでも権利面の不安なし
SP盤ノイズをそのまま「質感素材」としてミックスに薄く敷く(いまのローファイ系プレイリストで定番の手法)
まとめ|迷ったらCitizen DJ
迷ったらCitizen DJ。
国の図書館が「使っていい」と明言している安心感は他にありません。

そんでもって、環境音はFreesoundのCC0フィルタが本丸だなぁ。
BBCは商用NG。ここを混同しないことが、この分野でいちばん大事です。
音の権利は「曲」と「録音」の二層構造。古い録音のアーカイブが安全地帯になるかもしれません。
※本記事のライセンス情報は2026年7月時点のものです。利用前に各アーカイブの最新の利用条件をご確認ください。

お読みいただきありがとうございました!
